2021年4月3日から2021年4月5日の2泊3日で中国 西安市へ会社の同僚と旅行に行ってきました。
中国赴任して、初めての中国観光旅行。色々とドキドキでした。
西安市への旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。
西安市について
西安市は四大古都のひとつで、古くは長安と呼ばれ、シルクロードの東の起点にあたります。紀元前11世紀以降、約二千年に渡り数々の王朝の都として栄えた中国の古都となります。周王朝、秦王朝、漢王朝、唐王朝の時代に首都として栄えました。
日本では、漫画『キングダム』のゆかりの地ということで最近では人気の旅行先となっているようです。(コロナで日本からの観光客は激減していますが)
旅行プラン
今回の旅行は、中国のJTBにお願いして、現地添乗員付きでフライト、ホテル、各入場料及び食事込みのプランとしました。全部込々ってやつですね。
https://www.jtb.cn/chinatour/tour07/index.html
現地添乗員も日本語を話せる方で、中国語を話せない方でも安心して観光できます。
現地 西安まではフライトチケットは予約してもらいましたが、移動は自分たちで行く必要があります。(添乗員さんは西安空港で合流)
ツアーですので、通常であれば他の人達との観光になるのですが、今回は人が少ないということで、私達4人グループで移動車両及び現地添乗員さんを貸し切り状態でした。ラッキー!
2泊3日で組んでもらったプランは、
- 1日目 フライト:上海 ⇒ 西安、 昼食、大雁塔、西安博物館、大興善寺、夕食
- 2日目 兵馬俑(兵馬俑博物館)、華清池、昼食、南城壁、夕食、
- 3日目 碑林博物館、青龍寺、昼食、西安 ⇒ 上海
となります。
では、それぞれ紹介していきます。
一日目 昼食
お店の名前を失念してしまいましたが、有名だというビャンビャン麺と鳥の丸揚げを頂きました。
ビャンビャン麺は見た目はきし麺のもっと幅がある感じで、味はまぁまぁ。
鳥の丸揚げの方は、グロい見た目とは裏腹にとってもおいしかったです。(お替りしました)
大雁塔
西安市の東南郊外にある大慈恩寺の境内に建っている7層64mの仏塔です。
唐の648年、三代皇帝の高宗(628~683)が太子であった時に、母である文徳皇后を供養するために増改築して大慈恩寺と改称したそうです。
実際に中に入って、上まで登れるのですが、雨で足元も悪かったのと、後の旅程での体力も考えてやめておきました。
西安博物館
古都西安の歴史、長安仏像芸術、古代書画芸術、玉、古代印章、また近年来、西安付近の地方から出土された重要な文化財を展示しています。
さくっと、西安の歴史を知るには良いのかもしれません。
大興善寺
晋の時代に創建されて1700年以上の歴史を持つ寺院です。
716~720年、インドの僧侶である善無畏や金剛智、不空らがこの寺で密宗経典を翻訳し、密教を伝授したことから、中国密教の発祥地とされているとのこと。
日本の円仁・円珍らもこちらで修行したそうです。
一日目 夕食
こちらもお店の名前を失念。大興寺のすぐそばに位置し、中華風精進料理を提供しています。
精進料理ということで、味はあまり期待していなかったのですが、しっかりした味で、お肉を使っていないのにお肉のような味わいの品もありました。
ちょっと変わった中華料理を味わいたい方には喜ばれそうです。
兵馬俑(兵馬俑博物館)
こちらが今回の旅行のメイン。
1974年、西安の東北、臨潼県の農民が井戸を掘っていて偶然見つけた陶器の破片。これが兵馬俑坑発見のきっかけ。考古学者の鑑定により、ここに始皇帝の地下近衛軍団が配置されていることが初めてわかり「20世紀最大の発見」となりました。
兵馬俑博物館は一号坑、二号坑、三号坑、始皇帝銅車馬陳列館で構成されていて、一号坑がよくテレビ等で紹介される約2,000体の兵が整然と並んでいる場所となります。
こちらは圧巻の一言。中国の凄さを改めて感じることが出来ました。
尚、訪れた時はコロナ禍で、海外からの観光客はほぼいない状態。通常であれば多くの人で正面からちゃんと見ようと思うと相当苦労するそうです。
華清池
驪山のふもとにある有名な温泉池。
唐代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの場として有名で、楊貴妃のために作った「海棠湯」があります。
これと言って、見るべきものは他にないですが景観はなかなかです。
2日目 昼食
華清池の敷地の一角にあるレストランにて昼食。
こちらは一般的な中華料理となり、特筆すべきことはありませんでした。
南城壁
明の時代に8年ほどの歳月をかけてレンガで作られた城壁。城壁の高さは約12m、城壁上部の幅は12m~14m、面積は約11平方km。一周の長さは約14kmあります。
今回は、南門である永寧門(永宁门)を訪れました。
こちらも規模に圧巻の一言。城壁の上部はまるで道路のようになっており、貸自転車で城壁を一周することも可能です。ただし3時間ほど掛かるとの事なので、体力のある人は挑戦してみて下さい。
2日目 夕食 徳髪長
南城壁の近くにある、餃子が有名なお店。
さまざまな種類の餃子を楽しむことが出来ます。
私たちは、コースでお願いしたので、前菜、スープ、餃子(水餃子)と飽きることなく頂くことが出来ました。
碑林博物館
石碑・墓碑・金石文・墓誌銘・石彫刻を多数収蔵し、「中国最大の石造の書庫」とも呼ばれています。
約1万1000点の文物が収蔵されていて、国宝文物19点、1級文物272点と圧倒的な規模です。
昔は、この石碑を元に書拓をとり、持ちかえっていたらしいです。
中には、日本人にも馴染みの深い文献の物もありました。(温故知新は下の写真で)
青龍寺
弘法大師空海ゆかりの寺として知られているところです。
空海や天台宗の円仁や円珍らもここで恵果の法系に連なる法全に就いて密教を学んだそうです。
四国八十八ヶ所の0番札所ともなっているとのことで、記念にご朱印をもらっておきました。
3日目 昼食
羊肉泡馍と呼ばれる西安の有名なイスラム料理です。
事前に客に2枚の蒸しパンが配られ、それを器に小さくちぎってから店員に渡します。
その後、スープと具材を入れて調理されて戻ってきます。
なので、自分ちぎった物が分かるように番号が書かれた紙が渡されるので無くさないように。
スープは羊肉でとられており、ちぎったパンのふやけた触感と相まってなかなか美味しかったです。
合わせて、肉挟馍と呼ばれる羊肉をパンに挟んだものを頂いたのですが、こちらも美味でした。
調べたら、こちらの肉挟馍、日本では西安バーガーと言って食べられるお店もあるみたいです。
西安バーガー、写真撮り忘れていました…
まとめ
今回初めての中国観光旅行となりましたが、なんの予備知識もなく行ったことを後悔しました。
事前に、中国の歴史、日本とのかかわりを調べておけばもっと楽しめたと思います。
キングダムや、空海の話は現地添乗員さんから聞いて初めて知ったくらいなので。
三国志などの中国の歴史が好きな方にはたまらない観光地だと思います。
また、主要な場所のみの観光であれば1泊2日でも十分に満足できると思います。(日本からだと厳しいとは思いますが)
以上、皆さんの参考なれば。